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お客様の声

光庭がもたらす明るさと  
壁のない開放感。
狭小地でも  
快適に暮らせる  
斬新なプラン  

Data

神奈川県鎌倉市 H様邸

  • 家族構成:夫婦
  • 延床面積/71.24㎡(21.5坪)
  • [1階34.94㎡(10.5坪)/2階36.30㎡(10.9坪)]
  • 敷地面積:61.27㎡(18.5坪)
  • 建物面積:36.30㎡(10.9坪)
  • 竣工年月/2021年3月

20坪足らずの土地で、家が建つ?

住み慣れた地元で戸建住宅を建てたいと考えたオーナー様ご夫妻。以前のお住まいは2LDKのアパートで、建物が古く使いづらさを感じていたそうです。そんな折に見付けたのが、近所で売り出された20坪足らずの土地。実際に現地を見ると、「あまりに狭く、ちゃんとした家はとても建てられないだろう」と一度は諦めかけたと言います。しかし、弊社の家づくり勉強会(セッション)に参加されたことで気持ちが180度変化。

「壁はなくてもいい、収納は可動棚で見える化するなど、今までの住宅の常識を覆すような話をいろいろお聞きし、これならあの土地で家が建てられる!と思いました」とご夫妻。さらに、「私たちは50代で子どもがいませんから、将来、要介護状態になって施設に入る可能性もあります。その時に石原さんが建てる斬新で長持ちする家なら、『この家に住みたい』と思う方たちがいるんじゃないか、それによって我々が介護施設に入居する算段ができるんじゃないかと思ったんです」。勉強会が終わると、その場で不動産会社に電話して土地を確保したそうです。

お施主様の想いに寄り添うプラン提案

完成した住まいは、狭小住宅とは思えない明るく開放的な空間。特に印象的なのは、玄関ホールからそのまま広がるオープンなLDKと、採光・通風をしっかり確保する中庭の存在です。高低差のある敷地形状を活かしてスキップフロアにすることで、ダイニングとリビングを緩やかに仕切り、視覚的にも面白味のある空間が生まれました。空間を隔てる壁がないため、日中は中庭から入る日差しが家中を明るく満たし、植栽の鮮やかな緑が心を和ませてくれます。

「この間取りになったのはデザイナーさんの力量に負うところが大きかったと思います」とご主人。奥様も「私たちは素人ですから、最初は頭の中に具体的なイメージがない状態でした。そんな私たちに、希望を丁寧に聞いてくれたうえ、否定することなく、希望が実現できるように前向きな提案をいろいろしてくれながら、私たちが気に入る形に導いてくださいました」とおっしゃるように、デザイナーとの二人三脚でベストなプランが固まっていきました。

 暮らし方も気持ちも 
 自由になる壁のない家 

新居で暮らし始めて約1年半。「以前の家は暑かったのですが、この家は湿気がなくて過ごしやすいですね」と、住宅性能の高さや換気システムの効果を実感されているようです。H様邸の大きな特徴でもある壁のない空間は、「誰のための場所」、「何をするための場所」といった間取りの既成概念を取り払い、ご夫妻の日々の暮らし方に変化をもたらしました。「例えば、いまこのコーナーが空いているから自分が仕事に使おう、このスペースは誰も使っていないからヨガをしよう、といったフリーアドレス的な使い方ですね」とご主人。

コロナ禍で在宅ワークが増えたそうですが、その日の天候や気分、仕事内容などでダイニング、中庭、家事室と様々な場所を仕事場として使い分けています。「壁や間仕切りがないおかげで、1階と2階に離れている時も、二人で同じ空気を共有しながら、よい距離感で過ごせるのも気に入っています」(奥様)

また、大きな収納は2階に2カ所のロフトとクローゼットだけですが、適材適所に可動棚を設けて使い勝手よく計画されています。棚収納は目に見える分、“要る・要らない”の判断が付けやすく、結果的にモノを減らすこともできました。

求める暮らしと工務店のコンセプトがマッチ

最後に、初めての家づくりの感想をお聞きすると、「以前はできるだけ外出していたい気持ちだったのが、今では『家にいる時間もいいよね』と思うようになって、在宅していることが多くなりました。また、暮らしを重ねるうちに、空間の新しい使い方を発見するといった予想外のうれしい収穫もありました」とご主人。ヨガのインストラクターである奥様は、できるだけナチュラルに暮らしたいとお考えです。「石原さんが建てる家はシンプルだけど住宅性能を高めてエネルギー消費を減らしたり、自然素材を多く使ったりと、サステナブルで地球にやさしい家。私たちは最初からこだわりを持っていたわけではありませんが、住んでから『私たちがつくりたかった家は、これだったんだ』と気づかせてもらいました」とおっしゃるように、家づくりを進める中で弊社のコンセプトに共感する気持ちが強まっていったそうです。

また、家を建ててから他社のお宅とつい見比べてしまうようになったとか。「大工さんの腕が良いとお聞きしてはいましたが、我が家は本当に仕事が丁寧でしっかりとつくられていると感じます。何より住みやすいし、見た目も個性的。一歩進んだ考え方の工務店さんに巡り合えて本当に良かったと思っています」と、大変うれしいお言葉をいただきました。

ここも見どころ!

  • 外観

    プライバシーを守るため、ファサードにはあえて窓を付けず、採光と通風は中庭で確保するのが石原スタイル。奥様好みのキュートな三角屋根に合わせて玄関ポーチも相似形にし、統一感を演出しました。外壁の淡いベージュやコテムラ仕上げが素朴な温もりと可愛らしさを感じさせる外観です。

  • 玄関ホール

    玄関ドアを開けると、まず目に入るのが中庭に面した大きなFIX窓。明るく開放的で、植栽の鮮やかな緑が家族やゲストをやさしく迎え入れてくれる玄関ホールになりました。広くゆったりとした上がり框は人が大勢来た時の動線もスムーズ。シューズボックスは窓際の造作カウンター内に設け、オープン棚を上手に使った見える収納で見た目もオシャレに仕上げました。

  • リビング

    玄関ホールから直に繋がるリビングは7.5畳の広さ。将来、もし介護が必要になった時も対応しやすいようにと床面を低く設計しています。その分、天井が高くなり、抜け感のあるスリット階段との相乗効果で開放的な空間が生まれました。

  • スキップフロア

    高低差のある敷地形状を活かしたスキップフロア。段差を付けることで、リビングとダイニングを仕切りながらも一体感や開放感を損なわないつくりになっています。狭さを感じさせず、暮らしにリズム感が生まれる効果もあります。ステップにちょっと腰掛けて携帯電話をいじったり、ゲストが多い時はひな壇のように座ってもらったりと上手に活用。計画当初とは違う使い途を発見するのも楽しいそうです。

  • リビング・階段

    アイアンと天然木のスタイリッシュな階段は、老後の暮らしも考えて緩やかな勾配に。リビングの床を飾るのは珍しいブルーのアンティークキリム。無垢材のやさしい質感や落ち着いた色合いともマッチし、温かみのある空間に仕上がっています。

  • DK

    無垢材をふんだんに用いたDKはシンプル&ナチュラルな空間。キッチン3.8畳、ダイニング5.7畳とご夫婦二人の暮らしには必要十分な広さが確保され、奥にはパントリーも設置。キッチンの水色タイルは、デザイン性とお掃除の手間も意識した奥様のセレクト。ダイニング側のカウンターは手持ちの家具を無垢材で囲うように造作したもの。統一感を演出すると同時にとムダな出費も抑えました。「機能的に設計されているので、お料理しやすくなりました」。

  • 中庭

    ダイニングに隣接した中庭はH様邸のキーポイント。狭小地であっても光と風を室内に取り込み、明るく快適な空間をつくり出してくれます。目隠しになるルーバーやウッドデッキを採用し、人目を気にせずくつろげるアウトドアリビングに仕上げました。植栽はヒメシャラ。天気の良い日はご主人の仕事場にもなります。

  • ヨガポーズ

    リビングはヨガインストラクターとして活躍されている奥様のトレーニングスペースとしても活躍。ゆくゆくはプライベートレッスンにも使いたいとお考えで、玄関との距離感やナチュラルな雰囲気もピッタリ。明るい光と自然素材に囲まれて心が落ち着き、レッスンに集中できそうです。

  • 2階ベッドまわり

    勾配天井で伸びやかさを演出した2階寝室は4.5畳。壁のないワンフロアだから実際の面積以上に広く感じます。左奥は家事室。シンプルながら壁やラグのブルーが差し色となり、オシャレな空間に仕上がりました。

  • 2階収納

    勾配天井を活用したロフトと壁いっぱいのクローゼット。ロフトはもう1カ所あり、主に布団などかさばる荷物を収納しています。「以前の家は押し入れで、奥の物は入れっぱなしになったり、何を入れたか忘れてしまったり。今は可働棚が多いので何がどこにあるかわかり、整理もラクにできます」。

  • 家事室

    2階に水まわりがあるため、洗濯から乾燥、アイロンがけなどの作業が1カ所で完結できる家事室も2階に設置。ベランダはありませんが、布団などの大きな物はここに干せるよう工夫されています。「ここで在宅ワークもできるので、いい気分転換になります」とご主人。

  • セカンドリビング

    階段を上がってすぐのエリアはセカンドリビング。手持ちのソファを置くのに丁度いいサイズ感や書棚の位置も使い勝手よく計算され、コンパクトながらご夫妻がゆったりとくつろげるプライベート空間になっています。

  • 夕景外観

    玄関ポーチに明かりが灯ると、昼間とはまた違う陰影の美しい佇まいに。

  • 工事中

    建築中の様子。

  • 基礎

    頑丈なベタ基礎を採用。床下には換気と排気を機械で計画的に制御するシステムの配管が巡らされています。

  • 敷地

    奥に向かって段差のある土地。ここにはH様邸を含め、現在3棟が建っています。

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